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コレクション:
好本 敦郎
コレクション:
好本 敦郎
製作の特長は、本格的なロクロの使用とその焼成に客窯を使用した点。 須恵器は 5 世紀から 12 世 紀まで内を始め、各地で生産され、備前地方 ( 特に邑 久郷の一 帯 ) も代表的な生産地として、塩や鉄と並ぶ特産品でありました。古く長い歴史をもつ須恵器の足跡を尋ねるべく、日々研鑽しております。
陶歴
1969 年 備前市伊部生まれ
1993 年 横浜国立大学建築学科卒業
1995 年 -97 年 フランス国立高等美術学院 "Duperré" にて陶芸を学ぶ
2003 年 帰国。 父、宗峯に陶技の指導を受け、 作陶を始める
須恵器は備前焼のルーツは須恵器であり、古墳時代に使われた土器には土師器と須恵器 があります。土師器は縄 文土器、弥生時代の伝統を引く、赤い素焼きの土器です。
これに対し須恵器は 5 世紀頃から渡来した朝鮮の 新羅系の陶工達によって作られたもので、 日本古来の伝統的、製作技法と異なった大陸系の新しい技法で作られた、硬く焼きしまっ た青灰色の精巧な焼き物です。
製作の特長は、本格的なロクロの使用とその焼成に客窯を使用した点にあります。 須恵器は 5 世紀から 12 世 紀まで内を始め、各地で生産され、備前地方 ( 特に邑 久郷の一 帯 ) も代表的な生産地として、塩や鉄と並ぶ特産品でありました。
古代の主要な土器として用いられ、生活の様々な要求を満たしつつ、次の時代の焼き物、即ち備前の場合は備前焼へと引き継がれるのです。
又、中世では、茶道を大成した利休が茶道道具のひとつに須恵器を加えたことは後世の 茶人に少なからず 影響を及ぼしています。こんなにも古く長い歴史をもつ須恵器の足跡を尋ねるべく、日々研鑽しております。
経歴
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